防災技術アングルボルト工法

樹⽊を残しながら、最適な補強材設置⾓度で
斜⾯を補強

アングルボルト⼯法NETIS登録 KT-200105-A

アングルボルト工法は、主に自然斜面・のり面表層地盤の補強に用いる地山補強土工法です。のり面工を独自形状の受圧板とワイヤロープの構成とすることで、補強効果の高い角度で補強材を設置可能にするとともに、施工範囲内の樹木を残した施工を容易にした工法です。

特長

補強性能

補強材の設置⾓度を調整可能な受圧板構造で、⾼い補強効果が得られる⾓度で補強材を設置することができます。

環境性能

のり面工をワイヤロープと受圧板の構成にすることで、自然斜面の樹木を残すことができ、自然環境・景観の保全ができます。

施工性能

使⽤する部材は、軽量・コンパクトで取り扱いしやすく、狭隘地や高所での作業が容易となり、施工性・作業安全性が向上し、低コストとなります。

適用範囲

項 目 適用範囲
目 的 ⾃然斜⾯・のり⾯における⼩〜中規模の崩壊防⽌
のり面勾配 1:0.5より緩勾配
崩壊規模 崩壊深さ3m程度以下

特に適用の効果が高い現場

  • 急傾斜地等の狭隘地や⾼所で⼤型重機の搬⼊が制限される現場
  • 美観・景観上、既存樹⽊の保全が求められる現場
  • 早急な対策が必要とされ、⼯期短縮が要求される現場

構造

受圧板はダクタイル鋳鉄製で、縦横の大きさが35cm、重さが8kgと軽量コンパクトで、人力による設置が容易です。
クロスクリップはワイヤロープの交差部、アンカークリップはワイヤロープと受圧板の交差部で固定する部材で、補強材を連結します。