法面緑化技術

イビコンポグリーン工法
木本植物など多様な植物群落を創造する

イビコンポグリーン工法

従来の緑化は草本植物が主体でしたが、現在では木本植物主体の緑化、現場の立地条件に応じた多様性のある緑化へと、ニーズが高度化しております。
「イビコンポグリーン工法」は、そうした高度な要望に応える工法。有機質の生育基盤材「イビコンポ」を使用した吹付施工により、木本植物主体の多様性に富む植物群落を造成します。

工法の特長

有機質の生育基盤材「イビコンポ」を使用した植生基材吹付工法。
植物の生育に必要な物理性(透水性、保水性、土壌硬度)および化学性(土壌酸度、保肥力、養分)にすぐれた工法です。
草本植物主体から木本植物主体の多様性に富む植物群落を造成します。

技術審査証明を取得

国土交通省の認定機関である(財)都市緑化技術開発機構より、平成12年12月、技術審査証明を取得しました。
これは「イビコンポグリーン工法」が、従来のマメ科の落葉低木のみでなく、複数種導入した木本植物の発芽・初期生育に適した特性を持つことが認められたことによるものです。

  • イビコンポグリーン工法
    施工前
  • イビコンポグリーン工法
    施工後2年
モルタル面を取り壊さずに緑化が可能

ウィングロック植生工法 NETIS登録番号 QS-980189-V(掲載期間終了)

「ウィングロック植生工法」は、モルタル・コンクリート吹付面を取り壊さず、のり面全体を緑化する工法です。短工期・低コストでこれまでの無機質なのり面を、緑豊かな美しい景観へと再生させることが可能です。 また強酸性土壌、硬質岩盤など植物の生育が難しい条件においても緑化を実現することができるのも大きな特色です。

工期、コスト、そして効果。
いずれの面でもすぐれた工法です。

「ウィングロック植生工法」は、モルタル・コンクリート吹付面を取り壊さず、その表層に植物の生育に適した生育基盤を造成することで、緑化を実現する工法です。強固なウィングアンカーを使用するため滑落の心配もなく、すくすくと植物が生育していきます。

施工標準断面図
施工標準断面図
ウィングアンカー
ウィングアンカー

工法の特長

工期短縮・コスト削減・建設副産物発生の抑制
モルタル・コンクリートの取り壊しが不要のため、建設副産物の発生を抑制できます。また、防護柵の設置を簡略化できるため、工期短縮、コスト削減が可能となります。
削孔穴により安定した植物生育を実現
モルタル・コンクリート面を削孔するため、地山から植物への水分補給が可能。また、地山への植物根系の侵入が促進されるため、植物生育や生育基盤の安定にすぐれています。
植生にすぐれる超厚層の生育基盤
生育基盤の厚さは、基盤砂12cmと植生基材3cmの計15cm。植物の生育に十分な厚さを備えています。また、ウィングアンカーで力学的に支持されるために、この生育基盤が滑落する心配がありません。
耐降雨侵食性に優れています
豪雨の際には、表層の植生基材が抵抗、地山からの浸透水は基盤砂が速やかに排出するため、生育基盤は侵食を受けません。
  • ポット苗植裁工法
    施工前
  • ポット苗植裁工法
    施工後
郷土の自然な森(里山)を再生する

ポット苗植裁工法

各地域には、その地域に適した植生があり、その地域ならではの森(里山)の風景があります。そんな環境を取り戻すため、地域特性に応じた多様性のある緑化が求められはじめています。 そこで当社では、「ポット苗植栽工法」を導入。郷土種のポット苗を植栽することによって、もともとその地域に自生していた植物による自然な森に近い環境を再生します。

工法の特長

郷土種のポット苗を植栽することにより、郷土の森を復元する工法です。
活着率が高く、早期に目的とする樹林が形成できることから、比較的短期間で自然の森が再現され、郷土の風景を取り戻します。 また、樹木の働きにより、CO2の吸収にも貢献します。
樹のチップ緑化工法
循環型社会のニーズに合ったリサイクル型緑化工法

樹のチップ緑化工法

「樹のチップ緑化工法」は、現場で発生した伐採チップを有効利用した、のり面・斜面の緑化工法です。
従来、廃棄物となっていた伐採木や伐根などをチップ化し、生育基盤材として有効活用するリサイクル型環境緑化工法で、焼却処分によるCO2の発生を抑えることもできます。

工法の特長

伐採チップのリサイクル材で、環境への負荷を低減した緑化を実現

木質系廃棄物(伐採木・伐根など)を有効利用します
現地で発生する伐採木・伐根などの木質系廃棄物を廃棄・焼却することなく、チップ化したものを、植物の生育基盤材として有効利用します。
堆肥化せず、そのまま利用できます
破砕したチップ材は、堆肥化過程を経ることなく、生育基盤材としてそのまま利用できます。
樹のチップ緑化工法
緑繕改良土(30リットル/袋)
大口径の吹付ホースで効率的に施工
直径3インチの大口径吹付ホースを使用するため、安全でスムーズな吹付作業が可能。材料による閉塞の心配もありません。
緑繕改良土(30リットル/袋)
緑繕改良土(30リットル/袋)
生育障害への対応策も万全
生育基盤改良材「緑繕改良土」を破砕したチップに混合することで、植物の生育初期における窒素飢餓による生育障害を回避します。
コスト低減効果も期待できます
現地で発生する木質系チップを使用するため材料費の削減となります。

施工フロー

樹のチップ緑化工法
  • のり面清掃工
  • 金網張工
  • 生育基盤吹付工

    本工法は、破砕されて現場に搬入された木質チップをのり面に吹付けるものです。

別途検討
  • 伐採・除根工
  • 運搬工

    現場破砕ヤード、または、破砕処理工場(産業廃棄物処理業者)まで運搬

  • 破砕工

    一次破砕(4インチスクリーン 10cm×10cm)通過粒品
    二次破砕(1~2インチスクリーン 最大5cm×5cm)通過粒品

  • ふるい工

    通常は必要としない。しかし、破砕長径のばらつきが大きく吹付不能の場合や夾雑物が多く混じる場合に適用

  • 現場搬入工
破砕状況
破砕状況
プラント設置状況
プラント設置状況
※伐採・除根工、運搬工、破砕工、(ふるい工)、現場搬入工については、現場ごとに伐採量、破砕ヤードの確保等の条件が異なるため、現場条件毎に積算をする