第19回屋上・壁面緑化技術コンクール屋上緑化部門におきまして、「国土交通大臣賞」を受賞致しました。本コンクールは、都市環境の改善に有効である建物の屋上や壁面など、特殊空間の緑化について積極的に取組み、優れた成果をあげている⺠間企業、公共団体、個人等を顕彰することで、都市緑化技術の一層の普及推進を図り、みどり豊かな都市環境の実現に寄与することを目的とした全国的なコンクールです。

本施設は、東京都新宿区にある、多機能型スポーツアリーナを中心に、ラーニングコモンズ等を内包した複合施設の屋上に整備された、約2,034 ㎡の緑被を実現したパブリックスペースです。
世界ではSDGsに代表されるように「持続可能な開発目標の設定」と「それを実現するための方策の立案」が求められています。本計画では建物の大半を地下に埋設し、その地表に新たなパブリックスペース＝「⼾山の丘」（屋上ひろば）を整備することで、人・地域・環境・歴史を繋ぎ、キャンパス環境だけでなく、地域環境や地球環境の向上にも寄与する建築の実現を目指しています。
「⼾山の丘」は平均土厚約100cm・最大土厚約230cmの植栽基盤を持ちます。環境の向上として透水性三角形PC平板を植栽基盤に直接敷設することにより、自由な植栽配置や不陸への柔軟な対応を実現し、快適な屋外環境を作り出しております。また、栗石を詰め込んだフトンカゴをスロープや芝生広場エッジ配置することで、雨水排水路および、ベンチ機能に加えて昆虫や小魚の住処にもなる多孔質な環境を作り出しております。